2011年7月27日水曜日

ウェブ業界の嫌われ者から学ぶ

ミートアップイベントから約三週間、参加者のみなさんおつかれさまです。 ブレークスルーキャンプ学生スタッフの浦野 ( @s_runoa ) です。 ウェブ上では常に「R」のアイコンを使っているため、ひょっとしたら見覚えのある方もいるかもしれません
みなさん、開発は順調ですか? 神田のオフィスはまだ数チーム程度しか常駐していないという状況ですが、これから夏休みも始まるのでより多くのチームが集まり、熱い議論が交わされることでしょう(願望)

赤羽さんのフィードバックやメンターさんとの議論もしつつ、そろそろ企画も固めていきたいところですね。 メーリス宛に投げられた企画案には一通り目を通していますが、どれもおもしろそうです
今回は、私がサービスを考えるときに気にしてることを少し書いてみます

23チームもあるとバリエーションに富んだ色んな企画がありますが、その中でも個人的に注目しているのが「人」に着目したサービス。 その中で、核となるのは「人の感情」だと思っています

大小はあるにせよ全く感情がない人はいませんし、大雑把に言えば誰もが同じようなことに関心があります。 その中でも、三大欲求をはじめ、仲の良い人と一緒にいたい、もっとたくさんの人と仲良くなりたいというのはほとんどの人が考えることでしょう。 流行るサービスというのは、これらのポイントを的確についていると思います


極端な例ですが、二つ挙げてみます

例1.出会い系
まずは「交流関係を拡げる」タイプのサービス。 「新しい価値観を持った友人を探したい」「趣味の合う人を探したい」という欲求は多くの人に共通するものだと思います
その代表例が、ネット初期から流行ってる出会い系です。 ちょっとググっただけで、7000万件ものサイトが… そこから送られてきたメールでメールボックスが溢れた経験、あると思います。 多くの人が無視し、嫌っているのに未だに出会い系が消えない理由、それは出会い系がユーザーのニーズを的確についているからではないでしょうか

また、先日誕生5周年を迎えたTwitter 、私の周りではTwitter を通じて知りあって実際に会ったり、共通のフォロワーから共通の知人を探したり、また、飲み会などであったらメールアドレスより先にアカウントを聞いたり、という行動が頻繁に行われています。 Twitter を通じて気が合いそうな人と出会えるという「健全な出会い系」としての一面は、Twitter の拡大を支える大きな柱の一つだと思います

例2.Badoo
そしてもう一つが「仲良い友人との交流を深める」サービス。 その例として紹介したいのがBadoo (自分で登録していないので詳しくは分からないです。 「誰かが自分についての質問に答えるとフィードが飛んでくる」「どんな質問に答えたかは、 自分も誰かの質問に答えない限り分からない」という機能について書いてます。 実際は世界規模の出会い系サービスみたいですね) こちらのブログなどで、スパムとして騒がれてたアレです
「自分は周りの人からどう思われているのか」気になりますよね。 このようなアプリを使うと、「自分はこう思われていたのか」という意外な一面が分かって凄くおもしろい(時には悲しいw)です。 これが、ユーザー数が順調に伸びていた(過去形)理由の一つでしょう。 一時期はFarmVille を抜いてFacebook アプリ第二位の座を掴んでいましたが、あまりにもスパム色が強すぎたせいか、4月頃から一気に転落の道を歩みました

ここからスパムな要素を無くし、健全な形で親しまれているのがmixi の「シークレットバトン」かなーと思います。 こちらはmixi オープン化よりずっと前から、日記を利用したコミュニケーションとして流行ってましたね


この2つはかなり極端な例ですし、企画の参考にするには悪例(というか犯罪的)です。が、ユーザーのニーズを的確についた好例、ともいえます。 また、スパムのように見えても、悪い面ばかりが強調されてるサービスであっても、流行っているからにはそれなりの原因があり、それをいい方向に活かせたら本当にいいサービスを作れるのではないかと思います

アドバイスというよりはただ自分の考えを書きなぐっただけの文章になってしまいましたが、同調してくれる人はいるのかな?笑 (反論・批判は大歓迎です!)
参加者のみなさん企画がんばってください!


次は、デザイナーの宝庫、デジタルハリウッド大学から、谷嶋佑里恵さんの投稿です。 よろしくお願いします!!

Breakthrough Camp 運営事務局 浦野 ( @s_runoa )

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