2011年8月27日土曜日

いよいよキャンプも終盤へ!中間プレゼン大会レポート

ブレークスルーキャンプ事務局副代表の小俣です。早いものでブレークスルーキャンプ2011Summerはもう残り1ヶ月を切り、各チームが9月19日の最終プレゼンに向かって、以前にも増して急ピッチで開発を進めています。
参加者からは「オフィスから帰るのが面倒だから。」との理由で、オフィスに宿泊用のマットが提供されました。これからは深夜にオフィスにいくと一面に屍が見られることでしょう(笑)

しかし、これこそソーシャルメディア時代のトキワ荘のあるべき姿ではないでしょうか。かつて、赤塚不二夫や藤子不二雄を生み出したあの雑多な場所、「とにかく(マンガを)描け!」の環境こそがのちに名作と語り継がれるマンガを生み出す源泉だったと言えるでしょう。

そして、今のブレークスルーキャンプの環境こそ、「とにかく(コードを)書け!」の場所。学生同士で切磋琢磨しながら一心不乱に開発を進めるこの泥臭い環境からどのようなプロダクトが生まれるのか、楽しみでなりません。
さて、このように終盤を迎え、より熱気たっぷりのブレークスルーキャンプの8月25日の全体ミーティングの様子をレポートさせていただきます。
■メンター小原さんによるプレゼンテーションの大事なコト


ブレークスルーキャンプでメンターをしてくださっているメンターの小原さんからプレゼンテーションの仕方に関するお話が冒頭にありました。
 海外経験もある小原さんのお話は海外を見据えた学生たちにとって世界基準のプレゼンテーションスタイルを示唆しているように感じられ、多くの学生にとっては目から鱗のお話だったかと思います。


短時間でプレゼンテーションする際のポイント


①「このサービスはどんな問題を解決するのか?」ということを明示する
ブレークスルーキャンプのプレゼンテーションでも度々飛び出す質問が、
「で、このサービスは一言で言うとなに?」
「誰のためになるの?」
といったようなものです。つまり、サービスの概要が伝わっていないのです。これがないと、聞き手はサービスの細かい部分を語られても中身を理解出来ないのが実情です。
そこで小原さんが強調した「誰」の「どんな」問題を解決できるのか?という点です。

一番初めにこのような形で概要を伝えられると、個別の問題に関する話もよりオーディエンスに伝わりやすくなります。そうすればより突っ込んだ質問やフィードバックが得られるので、プレゼンテーションにはじめに”そのサービスが何を解決するのか?”ということを伝えられると良いですね。
②木から森の話をするのではなく、森から木の話をしよう
当然のことといえば当然ですが、オーディエンスの多くは自分たちのプレゼンテーションに対してもともと情報を持っているわけではありません。

更に、はじめのうちはオーディエンスも話を聞くエネルギーがあるのですが、徐々にプレゼンテーションが進むと話を追いきれなくなってしまうことも。

そんなこともあって、まずは全体像を話していから各論について言及していくというスタイルは当たり前ですが忘れがちなことでもあります。

ここにいるメンバーの多くは
Y Combinatorのような場所でピッチをすることも将来的には絶対あるでしょう。そのような近い未来のことを見据える上でも、ぜひ心がけていきたいですね。


小原さん、貴重なお話をありがとうございました!
(ちなみに小原さん自身もシェアハウス構築の新しいウェブサービス、Colishをローンチしたばかりです。参加者の皆さん、ぜひ参考にさせていただきながら、いつもとは立場を逆にして質問をさせていただきましょう!)
 
■ゴールが見えてきた?

今日は13チームによるプレゼンテーションが行われました。やはりこの時期になると進捗に差が多少ありましたが、無事デモを行うことができたチームも見られ、いよいよ各チームのプロダクトがお目見えしてくる時期になりました。

しかし、まだまだ機能が限定的であったり、マネタイズの形が見えていなかったりと問題は山積しているところ。これからどのようにしてプロダクトを形にしていくかは見物です。少しずつα版がキャンプ内で共有されるようになり、もう少しするとβ版も公開されていくことと思います。
リリースされ次第、ブレークスルーキャンプのTwitterアカウントFacebookページ公式ホームページからお知らせして参りますので、ぜひお試しください!

今日は来賓としてブログメディアTech Waveの副編集長であるmaskinさんこと増田さんにもお越しいただき、鋭い質問が飛ばされていました。これは完全に余談ですが、maskinさんの息子さん(通称テンテンくん、小学校4年生)は昼間にお父さんと一緒に湘南の海の家でにコードを書いてゲームを作っていたそう。末恐ろしい…。負けていられませんね。
■最終プレゼンに向かって

最終プレゼンは9月19日です。それまでには23チームが(予定通りに行けば…)自分たちのプロダクトをリリースしています。
キャンプ当初はデータベースを一切知らなかった人たちが常駐の浅見さんのクラスによって成長をしたり、その他のゲストコーチがエンジニアリング・マーケティングの両面からお話をしてくださる中で参加者のみなさんは大きく前に進んできました。
そして、メンターの方々には様々な面から手厚いサポートをいただき、学生だけでは得られなかった発想、チームビルディング上での問題等を解決してここまでやってたチームも多数あることと思います。
それらの方々の期待に答えられるように、最後の追い込み、頑張ってください。我々事務局は環境の整備、広報などできることは全力でサポートさせて頂きます。
そうやって完全燃焼をして、最終プレゼンの日、最高の笑顔でみなさんと集合写真を撮れたら…いいなぁ。


小俣 剛貴 
運営事務局 副代表
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